父への手紙(9月の巻)。
2016年 09月 01日
9月になりました。
今日は防災の日だから、
朝から一斉行動訓練があって
大きなサイレンが鳴るなどして
ドキドキしたの。
サイレンの音は
どうしたって
あの日を思い出してしまう。
あのころの
お父さんの姿とか
言葉とか行動とか
いまもはっきり覚えてるよ。
俺はずっとここにいる。
何度言ったら分かるんだ!
誰かが訪ねてきた時に
ここにいないわけにはいかない。
逃げるわけにはいかないんだ。
(まったくこの頑固オヤジィ―!!)
(お尻に生えてる根っこを切ってでも)
(わたしの家に避難させてみせるー!)
と、思ったけど、
結局は1歩たりとも
頑として動かなかったね。
まぁ、それがお父さんだから。
いつもの倍の時間をかけて
お散歩するからほらこのとおり、
ピョンピョコピョーンと跳ねるんだよ。
1~3歳のころの
ダダダーッな甲斐犬走りは、
いまは鳴りを潜めてるって感じ。
でもまだまだ元気でね。
相変わらず猫を見るや
リードを引っ張りまくって
わたしごと引きずっちゃう
そのくらいパワフルなんだよ。
お父さん、
実々のこと好きだったよね。
やっちゃダメっていうのに
食卓の塩鮭とかあげてたし。
オヤツもあげ過ぎてたし。
「またあげたでしょう?」
って聞くと、
「やってねぇぞ」
って応えてたけど、
オヤツを入れてたタッパーのふたが
ゆるく開いてて動かぬ証拠があるのに、
実々相手に「やってないよなぁ」なんて
言ってたなぁ、とかとかとか。
そういうことを、
いつも懐かしく思い出します。
あのね。
ほんとにもーもー、
いろんなことが起こるけれども、
そういうシーンがわたしの中に
たくさんたくさん
ファイルされているから、
芯が元気でいられるのだと
そんな風に思っています。
すーはー。
お父さん、ありがと、またね。
ひき続きそちらからの
リモートをどうぞよろしくね♡