【言】たいへんだったね。
2017年 12月 23日
いろんなシーンに出くわす。
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今日もまたひとつ。
某カフェでのワンシーン。
なにかトラブルがあったらしく
険しい顔をした中年の女性客が
スタッフにクレームをつけていた。
ギフトボックスに入った
タンブラーかなにかが、
割れていたとかなんとか。
贈った相手に失礼なことをした。
贈ったわたしは恥をかいた。
オーダーしたラテに
シナモンをかけていた
わたしのうしろで
おおむね、そんな話しが
繰り広げられていた。
スタッフは
迷惑をかけたことを丁寧に詫び、
返品交換する旨を説明していた。
それで一件落着するかと思いきや、
女性客が低い声で言い放った。
それだけ?
お詫びの気持ちを
カタチで表してくれないの?
スタッフが言葉に詰まり
息を呑む気配が
背後からでもわかった。
(たいへんだなぁ)
ラテを片手に席に着いた。
ちょうどそこはバックヤードの
ドアの近くで、なんと
そのスタッフと女性客が
わたしのそばまで移動してきた。
スタッフはバックヤードに消えた。
女性客は静かに待ちながらも、
神経質そうにヒールを揺らしてる。
3~4分経ってスタッフが
バックヤードから戻り、
女性客にそのカフェで使える
ギフト券を渡してた。
期限はないこと。
金額内で好きなものを選べること。
他店でも使えること。
女性客はギフト券を受け取り
苦虫を潰したような顔のまま
店を出て行った。
(たいへんだなぁ)
30分ほどその店で過ごし、
カップをカウンターに
戻そうと立ち上がった時
くだんのスタッフと目が合った。
さっきはたいへんでしたね。
え?
ギフト券のお客さん。
あ!
ごめんね。
シナモンいれてたら
聞こえちゃったの。
たいへんなことがあった日は
パーッと飲んじゃうといいのよ。
(笑)
聞こえちゃいましたか。
失礼しました。
でも、、、。
そんな風に言っていただき
嬉しいです。
ありがとうございます。
明日は朝イチ早番なんですが、
そうですね、飲んじゃいます。
うん、ね。
明日はまた新しい1日だものね。
またね。
はい、ありがとうございました。
東京を旅していると
いろんな人に出会う。
笑顔になってよかったな。
さて。
海辺の町へ帰ろう。
実々が待っている。
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本日もお疲れさまでした。
まる。