まだ見ぬ尾瀬を思って。
2005年 11月 25日
23日、武田久吉先生 尾瀬入山100周年記念講演会
へ行ってきました。武田久吉氏は、「尾瀬の恩人」「尾瀬の父」とも呼ばれている理学博士です。講演会に先立ち、約40年前に作られた映画の上映がありました。一外交官の見た明治維新—A diplomat in Japan
のイギリス人著者アーネストサトウを父に持つ武田氏の姿と、尾瀬を心から愛する声が会場内に響きました。
この映画を今の天皇陛下が皇太子時代に武田氏と一緒にごらんになり、その後2時間ほど対談されたというエピソードも、奥利根自然センター
の内海広重所長から紹介されました。内海所長は夫の高校時代の恩師で、今までもいろいろな活動
にご一緒させていただいています。
会場となった群馬県立尾瀬高等学校
の講堂。海辺のエリアで育ったサハラにとって、山に囲まれた学校は憧れの存在です。抜けるような青空とはまさにこのこと!空気も澄んで稜線がきれいでした。こんなところで高校時代を過ごせるなんて尾瀬高校の生徒はシアワセだなぁ。
講堂内は木の香りに包まれたひんやりした雰囲気。遠~い昔の高校時代を思い出しました(笑)。
尾瀬沼のワタスゲ。
サハラはまだ尾瀬に1度も行ったことがありません。憧れの地ではあるものの、多くの人間が入ることでそこにある貴重な植物がダメになってしまう…、湿原を踏みつけるとそこに生えていた植物が再生するまでに100年の時間を要する…、行かないことが尾瀬にとってはイチバンいいこと…など、行きたいけど行けない状態が続いています。もちろん今の尾瀬沼には木道があり、湿原には入れないようになっています。(入ろうとすれば容易に入れますが、もちろん入ってはいけません)
映画の中で武田氏が語った「大自然に対する礼儀を忘れてはならない」という言葉が大きくズシリと響いています。何気なく日々ペットボトルを購入したり、油を洗った洗剤を排水溝に流しているサハラですが、来年の夏、尾瀬を訪れることができるよう身近なことからコツコツと自分の身の回りでできる環境問題についてまじめに考え、実践していきます。
行きの道すがら
、夫が里山に入りサンキライのツルを採ってきました。
残念ながら赤い実は落ちちゃったあとでしたが、クリスマスリースには十分です。ツルは寄生される植物にとって迷惑な存在です。それを採ることで少しは里山のお役に立つかもしれません。桜の落葉や松ぽっくりもたくさん拾いました。里山はいいなぁ。来週はリース作り週間になりそうです♪